歯槽膿漏

歯槽膿漏というのは、歯ぐきや歯を支えている骨の病気です。この病気の主たる原因は、細菌のかたまりである歯垢です。歯をキチンとブラッシングしていないと、この歯垢は歯と歯ぐきの間に蓄積していきます。そして歯垢が残ったまま長期間放置されたままでいると、歯ぐきが腫れてきます。

ひどくなると、歯肉炎を引き起こして出血するようになります。この歯肉炎が生じた時点で何かしらの手をうてば、殆どの場合は治癒させる事は可能です。しかしながら、歯垢の中に生息しているばい菌が歯を支えている骨を溶かし始めると、事は簡単ではなくなります。これはもう、歯ぐきが炎症を起こしているのではなく、骨の病気に移行したということです。これは完治させることはできません。

 

歯を支えている骨が溶けだすと、歯はグラグラになってしまい噛むことができなくなります。もちろん病気が進行すれば、歯は抜けてしまいます。口の中もひどく臭います。こう聞きますと、ブラッシングひとつをキチンとしてないだけで、恐ろしい結果が待ち受けているということがお分かりになるかと思います。

歯周病を引き起こす原因となるばい菌の数は、10種類以上あると報告されています。このばい菌は、粘着質のある物質を排出します。歯のブラッシングを長期間にわたってサボっていると、歯周病菌はこの粘着質のある物質で集合体を形成します。この集合体は口の中の衛生状態が悪いままでいると、バイオフィルムとよばれる大きな集合体へと成長します。

 

バイオフィルムが形成されるほどその集合体が大きくなると、やっかいなことになります。バイオフィルムの表面には強固は膜が張られます。この膜は、免疫細胞や抗菌物質を全く受け付けないほどに強じんです。

バイオフィルムでは、ばい菌がより生息に適した環境を整えるために酵素を出します。この酵素や、ばい菌自体を構成している物質によって歯肉炎がはじまります。